接着剤について
それぞれ特徴があり、使える材料や場所が違います
特徴として、いい点は◎、悪い点は×で表示)
水性形接着剤 

 合成樹脂を水に混ぜ合わせた接着剤。

 ◎水性で使いやすく人に対して安全性高い。
 ◎手や服についても乾く前なら水で洗い落とせる。

 ◎固まるとほぼ透明になる。
 ×固まるまでに時間がかかる。
 ×水にぬれるとはがれやすい。



合成ゴム系、溶剤形接着剤

 合成ゴムなどを揮発性の液体(溶剤)で溶かした接着剤。

 ◎利用範囲が広く、多くの材料に使える。
 ◎固まるまで長時間押さえる必要がない。(ゴム系)

 ◎接着層が比較的柔らかく、衝撃を受けてもはがれにくい。(ゴム系)
 ×接着剤の汚れを水で洗い落とせない。
 ×有機溶剤を含み、吸うと体に悪い。


瞬間接着剤

 わずかな水分と反応して、すばやく固まる接着剤

 ◎数秒から数分で接着できる。
 ×指と指などを瞬間的に接着するため注意が必要。
 ×衣類に大量につくと発熱してヤケドをしやすい。
 ×多めに使うとすぐには固まらない。(少なめに使用)
 ×衝撃などの力には弱い。



エポキシ樹脂系接着剤

 A剤とB剤を混ぜると化学反応をおこして固まる。
 固まるスピード別に1分型、5分型、30分型
 (いずれも硬化しはじめる時間)などの種類がある。

 ◎接着強度が非常に大きい。
 ◎金属・ガラス・陶磁器・木材など硬い材料に適する。
 ◎水・熱・寒さ・化学薬品に強い。

 ◎充てん材としても使える。
 ×接着部分が硬くなるため、布・紙・皮には使えない。
 ×一定の時間内に作業を終える必要がある。
 ×プラスチック類には適さない。
 ×A剤とB剤の量や混合の仕方に注意。



充てん材

 スキ間や穴を埋めるために使われる。
 歯磨き状やねんど状のモノがあり、
 シーリング材とも呼ぶ。

 ◎固まるとゴムのように弾力があり、
  衝撃に強く、すき間の動きにも追従する。

  (シリコーン系、変成シリコーン系のもの)
 ◎水、熱、寒さ、化学薬品、紫外線などに強い。(シリコーン系)
 ×用途に応じて使い分けが必要



変成シリコーン系接着剤

 用途が広く、高機能、弾力性を持っている。

 ◎熱・水・ショックに強い。
 ◎凹凸面の接着もOK。

 ◎幅広い材料に対応。
 ×湿気で硬化するので、湿気を通さない素材同志は不適。
 ×仮止めが必要。