磯 部 流 吟 則
吟は気を養う道なり。
詩魂の蕩揺なり。
気とは心の音祖、天与の活気なり。
　　　声　心　一　如
　　　気　息　一　体
律動は調息の体より起こ
吟調は腹中の詩より生る。
気を凝し、神を練り、言霊を振起すべし　　　　　　
子日。輿於詩、立放礼、成放楽。（論語・泰伯篇第八）
（人間の心は詩によって振い、礼によって靖んじ、楽によって和す。）
詩、心を照らし、心、詩を照らす。
われら縁によって一河の流れを掬み、同床同坐、相学ぶ。
学べば意衰えず。気また朽ちること無し。　　
忙中の閑、風雅の道、またこの間に存す。（泰城謹記）